東洋医学の技術として伝統的なはりやきゅうが高齢者の増加社会あるいは利便性の高い現代社会では病気でないが、元気がなくどことなく体調不良な人の増加で注目されています。運動不足や日常生活で受けているストレスなどが原因の一つだと捉えられています。このような体調の人が医療機関で診てもらっても原因が特定できず、健康食品摂取などで日常生活を凌いでいる人が増えているようです。そこで、はりやきゅうを使って全身筋肉のツボに刺激を与えて健康の回復を図ったり、免疫力を高めて病気の予防をしたりする鍼灸師の治療法が注目されているようです。
国内では西洋医学の進歩で病気の治療を受けて健康回復する人が増えていることは確かですが、それですべての人が健康を回復できるレベルまで至っているとはいえないわけです。そこで、医療機関の治療を受けても十分でない人がはりやきゅうを受けに行くようです。昔から中国や日本で行われているはりやきゅうの施術が各々、はり師ときゅう師、通称で鍼灸師という国家資格の所有者によって行われています。
この施術を受けた人の中に一定の効果が認められているわけですから今後も鍼灸師の働く場が増えていきそうです。実務上ははり師ときゅう師の両資格を持って働く人が殆どのようなので一般的にまとめて鍼灸師と呼ばれているわけです。最近は美容やエステあるいはスポーツ医学などの業界でもはりやきゅうの施術を取り入れてさまざまの効果を倍加させようとして力を入れているとのことです。
鍼灸師になるには鍼灸師養成学校を卒業後にはり師、きゅう師の国家試験に合格しなければなりません。高齢者の増加する社会で鍼灸師に対する病院や介護施設からの求人需要が増えて人気が出ているので夜間部の養成学校も開設されているほど人気が高まっているようです。